たまりば

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2012年10月27日

株式会社構造化知識研究所 田村泰彦氏

~同世代の賢者より~

株式会社構造化知識研究所 田村泰彦氏へのインタビューです。

目的意識をもって一生懸命取組み、小賢しくならないことが大切だと話されています。分かったつもりというのは成長を止めますよね。

東京大学の博士課程で研究していたころの厳しい経験が現在の起業に活きているという話が印象的でした。民間企業の方に仕事をいろいろ教わりながら、品質管理が面白くなり、自分の研究内容が少しでも現場の役に立たないかと腐心されたとのこと。厳しくても研鑽を積むことで自信がつき、大胆な行動も取れるようになるのかもしれません。

創業者・田村氏の研究テーマ


構造化知識研究所という名前は、田村さんご自身の研究に関係するテーマからきているようです。組織の中に知識や情報がいくらたくさんあっても、それらが有効に使える状態になっていなければ意味がありません。一人一人の知識、一つ一つの集団の情報を構造的に結びつけることで、問題解決力が飛躍的に高まるという理論があるそうです。

田村氏のように大学を辞めて会社を設立するというのは珍しいように思います。氏は、昨今の高学歴ワーキングプアをどのように考えていらっしゃるのでしょうね。すぐに答えを見つけようとせず、目的を達成するために粘り強く取組むことの大切さを再認識しました。構造化知識研究所のような会社が大学からどんどん出てくるといいですね。

日本の強みは生産現場


日本の製造業の強みは「生産現場」にあると言われます。日本経済の中核産業は、高度成長期の重厚長大産業から1980年代以降は電機、自動車に移りました。今後は医療や健康、水関連などの産業に移ってゆくかも知れません。モノ作りでならしてきた日本でも、いやおうなく国内総生産に占める製造業比率は、現在の20%弱から緩やかに縮小せざるを得ないでしょう。

それでも、「技術」の重要性まで低下するわけではありません。製造業は日本が「富」を稼ぐ重要な分野であり続けると思います。

ものづくりを支えてきた大学の工学部


とはいえ、近年、ものづくり日本を支えてきた大学の工学部が苦境に立っていると言われています。特に地方では産業構造の変化と地場製造業の低迷、学内縦割り組織の既得権益化など複数の要因が重なって、急速に輝きを失っているようです。

大学発ベンチャーの設立数も減っているようです。基盤学問を維持しつつ、学部・学科の枠を超えて生み出す『知』を社会に適応させることが大切だと思います。






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