2021年03月01日
ネット証券界の名物経営者~SBI北尾吉孝氏ほか
日本のネット証券業界の起業家といえば、SBI創業者の北尾吉孝氏が有名です。
あとは、松井証券の松井道夫氏、マネックス証券の松本大氏、auカブコム証券の齋藤正勝氏あたりが、著名経営者として知られています。
このうち、北尾氏、松井氏、松本氏について、kenja.tvでそれぞれインタビュー動画が掲載されているのを見つけました。
■北尾吉孝氏(SBI社長、創業者)
https://www.kenja.tv/president/dett32zb.html
■松井道夫氏(松井証券の元社長)
https://www.kenja.tv/president/det7c1zb.html
■松本大氏(マネックス創業者)
https://www.kenja.tv/president/detbw1zb.html
この3人は、20世紀末にインターネット株取引が日本に登場したころから、業界をリードしてきました。いずれもサラリーマン社長ではなく、創業者あるいは創業家一族として、ネット証券事業を立ち上げた人たちです。
しかも、この3人が率いてきたネット証券会社は、現在も業界トップとして君臨しています。
ネット証券ほど、厳しい競争にさらされてきた業界はあまりないでしょう。インターネットが普及し始めて以来、野村證券や大和証券などの大手証券会社が株オンライン取引に参入しました。さらに、アメリカで成功したネット証券会社も、日本に進出しました。商社、クレジットカード会社、保険会社などの異業種も相次いでネット証券会社を立ち上げました。
しかし、2021年の現在、生き残っているネット証券会社はごく一部です。
ネット証券トップを走るSBI証券。そして、2位グループのマネックス、松井証券、楽天証券、auカブコム証券。あとは、後発組ながら、新興IT企業グループの一角として急成長してきたGMOクリック証券。
これらが、ネット証券業界の「勝ち組」と言われています。これら上位以外は、今後も単独で生き残るのは難しいのではないか、と言われています。
さて、kenja.tvの動画インタビューでは、北尾氏と松井氏が若者へのメッセージを送っています。とてもシンプルで印象的だったので、紹介します。
■北尾吉孝氏(SBI)
「与えられた本分を全うして下さい。学生の本分は勉強すること。社会勉強なんか社会に出たらいくらでもできる」
■松井道夫氏(松井証券)
「人の真似は絶対にしないで下さい」
一方、松本氏は、創業時のことを、以下のように振り返っています。
■松本大氏(マネックス)
「人工衛星が永久軌道に乗るまでには、いくつかのプロセスがある。
各ステージで、必要とされているものは異なる。
最初にロケットで打ち上げるときは、ある一方向に向かった狂信的なパワーが必要だ。
マネックスも創業当時は、ビジョンを共有する仲間たちで活動共同体のようなノリでやっていた」
テレビなどで見る限りいつもクールなイメージのある松本氏ですが、
マネックス創業当初は「狂信的なノリ」でやっていたということで、
意外感がありました。
この3人の経営者の会社を比較すると、売上高、利益、株式時価総額などの点において、北尾氏のSBIホールディングスは頭一つ抜き出ています。
SBIは、マネックスや松井証券よりも遅い時期にネット証券に参入しました。しかし、猛烈な値下げ攻勢によって追い抜きました。現在はSBIが口座数などで業界トップです。
また、SBIは、投資、銀行、保険などの分野でも成功しています。今や有力な金融コングロマリットです。
北尾氏は、SBIを立ち上げる前に、野村證券に約20年勤務しました。法人部門やニューヨーク支店で記録的な営業成績を出したと言われています。社長候補の一人と見られていたようです。
そんなときにソフトバンクの孫正義社長にスカウトされ、ソフトバンクの大型企業買収劇を指揮しました。その後、ソフトバンクから独立し、SBIの総帥となりました。
つまり、SBIを起業するまでに、北尾氏は通常の起業家とは比べ物にならないほどの実績や経験を積んでいたのです。
kenja.tvの動画を見ると、そんな百戦錬磨の経営者ならではの風格が伝わってきます。
北尾氏はインタビューでこう語っています。
「常に自己否定し、自己進化し続ける。
『自我作古』(じがさっこ)の精神で、
新しいものを切り開いていく」
今後、「ネット証券」あるいは「ネット金融」の世界がどうなっていくのか。そして、SBI、マネックス、松井証券のうち、どこが最後の勝者になるのか。注目していきたいと思います。
あとは、松井証券の松井道夫氏、マネックス証券の松本大氏、auカブコム証券の齋藤正勝氏あたりが、著名経営者として知られています。
このうち、北尾氏、松井氏、松本氏について、kenja.tvでそれぞれインタビュー動画が掲載されているのを見つけました。
■北尾吉孝氏(SBI社長、創業者)
https://www.kenja.tv/president/dett32zb.html
■松井道夫氏(松井証券の元社長)
https://www.kenja.tv/president/det7c1zb.html
■松本大氏(マネックス創業者)
https://www.kenja.tv/president/detbw1zb.html
この3人は、20世紀末にインターネット株取引が日本に登場したころから、業界をリードしてきました。いずれもサラリーマン社長ではなく、創業者あるいは創業家一族として、ネット証券事業を立ち上げた人たちです。
しかも、この3人が率いてきたネット証券会社は、現在も業界トップとして君臨しています。
ネット証券ほど、厳しい競争にさらされてきた業界はあまりないでしょう。インターネットが普及し始めて以来、野村證券や大和証券などの大手証券会社が株オンライン取引に参入しました。さらに、アメリカで成功したネット証券会社も、日本に進出しました。商社、クレジットカード会社、保険会社などの異業種も相次いでネット証券会社を立ち上げました。
しかし、2021年の現在、生き残っているネット証券会社はごく一部です。
ネット証券トップを走るSBI証券。そして、2位グループのマネックス、松井証券、楽天証券、auカブコム証券。あとは、後発組ながら、新興IT企業グループの一角として急成長してきたGMOクリック証券。
これらが、ネット証券業界の「勝ち組」と言われています。これら上位以外は、今後も単独で生き残るのは難しいのではないか、と言われています。
さて、kenja.tvの動画インタビューでは、北尾氏と松井氏が若者へのメッセージを送っています。とてもシンプルで印象的だったので、紹介します。
■北尾吉孝氏(SBI)
「与えられた本分を全うして下さい。学生の本分は勉強すること。社会勉強なんか社会に出たらいくらでもできる」
■松井道夫氏(松井証券)
「人の真似は絶対にしないで下さい」
一方、松本氏は、創業時のことを、以下のように振り返っています。
■松本大氏(マネックス)
「人工衛星が永久軌道に乗るまでには、いくつかのプロセスがある。
各ステージで、必要とされているものは異なる。
最初にロケットで打ち上げるときは、ある一方向に向かった狂信的なパワーが必要だ。
マネックスも創業当時は、ビジョンを共有する仲間たちで活動共同体のようなノリでやっていた」
テレビなどで見る限りいつもクールなイメージのある松本氏ですが、
マネックス創業当初は「狂信的なノリ」でやっていたということで、
意外感がありました。
この3人の経営者の会社を比較すると、売上高、利益、株式時価総額などの点において、北尾氏のSBIホールディングスは頭一つ抜き出ています。
SBIは、マネックスや松井証券よりも遅い時期にネット証券に参入しました。しかし、猛烈な値下げ攻勢によって追い抜きました。現在はSBIが口座数などで業界トップです。
また、SBIは、投資、銀行、保険などの分野でも成功しています。今や有力な金融コングロマリットです。
北尾氏は、SBIを立ち上げる前に、野村證券に約20年勤務しました。法人部門やニューヨーク支店で記録的な営業成績を出したと言われています。社長候補の一人と見られていたようです。
そんなときにソフトバンクの孫正義社長にスカウトされ、ソフトバンクの大型企業買収劇を指揮しました。その後、ソフトバンクから独立し、SBIの総帥となりました。
つまり、SBIを起業するまでに、北尾氏は通常の起業家とは比べ物にならないほどの実績や経験を積んでいたのです。
kenja.tvの動画を見ると、そんな百戦錬磨の経営者ならではの風格が伝わってきます。
北尾氏はインタビューでこう語っています。
「常に自己否定し、自己進化し続ける。
『自我作古』(じがさっこ)の精神で、
新しいものを切り開いていく」
今後、「ネット証券」あるいは「ネット金融」の世界がどうなっていくのか。そして、SBI、マネックス、松井証券のうち、どこが最後の勝者になるのか。注目していきたいと思います。
Posted by kenja at 22:09
│ネット証券